アトピーを克服するまでの記録です

赤ちゃんの頃から肌が弱く、4歳でアトピーになった息子。

いろんな病院にかかり

いろんな事を試し

いろんな本を読み・・・

治してあげたい一心で長い間闘ってきました。

 

アトピーを克服した今

かつての私たち親子のように

アトピーでお悩みの方に情報提供したくてHPを作りました。

目次

普通の病院に通った時期(赤ちゃん~幼稚園年中)

食事指導&減ステロイド剤の病院(年長~小学1年生)

ステロイド剤を使わない病院(小2) ①

ステロイド剤を使わない病院(小2) ②

病院に行かなくなる(小3)

離脱の時期(小3)①

離脱の時期②

治っていった時期(小4~小5)

まさかの母アトピー(小6~中1)

 

と、長い話ですが一つでもお役に立てる情報を提供できれば幸いです。


普通の病院に通った時期(赤ちゃん~幼稚園年中)

息子誕生から発症まで

息子A太は私にとって初めての赤ちゃんでした。

 

実家と離れて暮らす私の情報源は育児本で

赤ちゃんには乳児湿疹というものが出来るということも本で知りました。

生後1か月のA太の顔がニキビのようなもので覆われても乳児湿疹だと思っていました。

それが耳にまで湿疹が広がり初めて私は小児科に行きました。

 

「あら、随分ひどいわね」と、女医さんは眉をひそめました。

 (育児本には、乳児湿疹は心配ないと書いてたのに)

と私は、A太への申し訳なさと自分の無知さに身が縮む思でした。

「これを朝晩塗ってね」女医さんはステロイド剤を処方してくれました。

 

その薬を塗ると湿疹はあっという間に消えてしまいました。

薬ってすごい!私は感動しました。

その後、半年に一回ほどの割合いでA太は胸や耳に軽い湿疹をだし

皮膚科に薬をもらって塗ることがありました。

塗ればすぐに治っていました。

 

A太が幼稚園に入る頃私は長女B子を生みました。

おっかなびっくりの1人目と違い2人目の育児は余裕でした。

何よりB子は湿疹も出さず、体も丈夫でした。

 

A太はとにかく体の弱い子供でした。

風邪をひきやすく嘔吐下痢で入院したこともありました。

幼稚園のプールの後1人だけ唇を青くして震えていることもありました。

子供たちが整列するときにA太だけゴソゴソと体を掻いていることに気付いたのもその頃です。

A太の肌は少しざらつき始めていました。

 

幼稚園の年中になる頃A太の肌は明らかに鳥肌状になりました。

アトピー発症

ある日A太の腕に水疱瘡のようなブツブツが沢山できました。

痒みのないブツブツでした。

大きな病院まで行って診てもらいましたが原因は分からないと言われました。

そして、ステロイド剤をもらったのですが、湿疹にほとんど効かないのです。

 

一週間たち湿疹はだんだんと痒みを持ち体のあちこちに広がり始めました。

A太は次々と現れる湿疹にステロイド剤を塗り続ける

「アトピー」という病気になってしまったのでした。

 

当時、ショッピングセンターに子供に人気のゲーム機があり

沢山の子供が列をなしていました。

その中でA太だけが目立ちます。

アトピー特有の目の周りが赤くなった顔だからです。

悪い夢のような光景でした。

 

みんなが健康なのに、なぜうちの子だけアトピーになってしまったんだろう?

涙をこらえながら私は考えていました。

原因がないアトピー

病院では採血でアトピーの原因となるアレルギーを調べました。

結果は、卵白のみに擬陽性(ごく弱い反応)でした。

わが家の冷蔵庫から卵が消えました。

しかしA太の病状に変化はありませんでした。

 

その頃になるとA太は夜中にも肌を掻くようになりました。

どんどんひどくなった時期でした。

 

採血では原因が分からなかったので次はパッチテストです。

様々な試薬やクレヨンや砂場の砂まで腕に貼られ

「痛いことはされないだろうか?」

とおびえた様子のA太を見るのはつらいことでした。

パッチテストの結果も、特に原因となる物質はありませんでした。

こんなに湿疹があるのになぜ?

 

何をやっても治らない

アトピーを治したい!

私の心はその願いだけに占められました。

 

まずはインターネットで情報を集めようとしました。

当時のネットは今ほど多くの情報はありませんでした。

掲示板を何時間見ても有効な情報は見つかりませんでした。

それでも「保湿」や「汗を拭きとる」等の言葉を知ることが出来ました。

「脱ステ」という言葉も初めて知りました。

当時の私には非科学的で恐ろしいことに思えました。

 

私は薬局で保湿剤を買いました。

湿疹ができる前の肌に保湿剤を塗り、湿疹にはステロイド剤や抗炎症剤を塗ります。

風呂上がりに体に軟膏を塗り分けるのに10分ほどかかります。

じっと立つのが嫌になるA太を叱りながら薬を塗ります。

体中に軟膏や保湿剤を塗られた肌は

べたついて気持ち悪かっただろうと思いますが、私は必死でした。

 

薬を塗ると湿疹は消えます。

ところが今度は保湿剤の場所に新しい湿疹ができます。

いたちごっこでした。

保湿剤の種類を変えても同じことでした。

 

肌がかさつくのは脂が足りないからかも

と思い朝食のトーストにバターをたっぷり塗った時期もありました。

木酸酢をお風呂に入れたり、ルイボス茶をのませたり色々試しましたが効き目はありませんでした。

漢方薬局に行く

友達の親戚の子供の喘息が漢方で治った話を聞き、漢方薬局にも行ってみました。

薬局の方は子供の様子を診て「薬よりこっちがいいと思います」

と、健康食品的なものを勧めてくれました。子供に漢方は強すぎると言うのです。

 

当時の私はがっかりしましたが、今となっては良心的な薬局だったと思います。

お値段も良心的でした。

しかし残念ながら効果は感じませんでした。

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                                                                                                                                         sinnce2016.4.16

 

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